【名古屋市東区】ヘアカラーの「なぜ?」を解き明かす!「ホーユーヘアカラーミュージアム」で企画展開催中!
名古屋市東区の「ホーユーヘアカラーミュージアム」では、2025年4月30日(水)から8月31日(日)まで、企画展「ヘアカラー展 なぜ染める、なぜ染まる。」が開催されています。
常設展については、こちらの記事で紹介しています。
「ヘアカラー展 なぜ染める、なぜ染まる。」概要
場所:ホーユーヘアカラーミュージアム 1階企画展示室
会期:2025年4月30日(水)~8月31日(日)
時間:10:00 ~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月・祝日・夏季休暇・年末年始
入場料: 無料
今回の展示は、東京都世田谷区の公益財団法人「せたがや文化財団生活工房」との共催で行われています。髪を染めるという行為の文化的背景や歴史、そしてそのメカニズムに焦点を当て、展示は「なぜ染めるゾーン」と「なぜ染まるゾーン」の2つに分かれています。「なえ染めるゾーン」では、人々が髪を染める理由や年表、流行ってきたヘアスタイルの展示、「なに染まるゾーン」では、毛髪の構造や染色のメカニズムについて解説されています。
人々はなぜ髪を染める?
白髪を隠すためだけでなく、気分転換や個性の表現など、多様な動機で髪を染める人々の背景が紹介されています。また、戦前の黒髪信仰から戦後の洋装化に伴う髪型や髪色の変化、朝シャン文化の登場など、髪にまつわる生活習慣の変遷も取り上げられています。
たとえば、戦前は「黒髪=美しさ」の価値観が根強くありましたが、戦後の洋装文化や外国人女性の影響によって、次第に明るい髪色も一般的に。平成以降はギャル文化やブリーチ技術の進化を背景に、ヘアカラーは一気に多様化しました。
1980年代の“聖子ちゃんカット”や1990年代前半の“バブリーヘア”、2000年代の“ベッカムヘア”、“紀香ヘア”など、時代を象徴する髪型の再現展示は、世代を問わず「懐かしい!」と声があがります。
“名古屋巻き”でおなじみ、巻髪ブームは2001年に流行っていたようです。
染まる仕組みを科学する「なぜ染まるゾーン」
「なぜ染まるゾーン」では、毛髪の構造や染料が髪にどのように浸透して色が変わるのかといった科学的なメカニズムが模型を使って丁寧に解説されています。
キューティクルの役割やメラニンの働き、さらに染料が酸素と結びついて発色する仕組みなど、ふだんは意識することのない“髪の中”の世界に触れることができます。実際にヘアカラーに使われる4つのタイプ(永久染毛剤、カラートリートメント、ブリーチ、一時着色)も模型で紹介されており、自分に合ったカラー剤選びのヒントにもなりそうです。
美容室と市販品、何が違う?
美容室でのヘアカラーと市販品の違いについても紹介されています。美容師は髪の状態に合わせて薬剤を調整できるのに対し、市販品は誰でも一定の仕上がりを得られるよう設計されています。そのため、髪質によっては色ムラが出ることもあるのだとか。
また、パッケージにある「仕上がりイメージ」は、白髪30%の髪を染めた例であることが多く、実際の仕上がりには個人差があることもあわせて紹介されています。
展示後半には、ヘアカラーにまつわる豆知識も公開。色を変えられる「ヘアカラーチェンジリカちゃん」や、少女漫画から見るへアカラーの変遷など、興味深い知識が盛りだくさんです。前回の企画展「ヘアデザインコンテスト」上位3体のヘッドも展示されています。
髪を染めたことがある人も、これから染めようとしている人、染めたことがない人も「なぜ染める?なぜ染まる?」という問いをきっかけに、新しい発見や懐かしい記憶に出会える展示です。ぜひ一度、足を運んでみてください。
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