【名古屋市北区】名古屋造形大学で学年展「交差展・何者、何処へ_」開催中!同時開催のミーサ個展「A Story Of Creating This World」は明日11月14日まで
「名古屋造形大学」で、学年展「交差展・何者、何処へ__」と、同大学に在学中のミーサ(Miisa)さんによる個展「Miisa SOLO EXHIBITION Vol.A Story Of Creating This World」が開催中です!
両展は、誰でも自由に無料で鑑賞できます。
2つの展示を観に行ってきました。
まずは、BOX13で開催中のミーサさん個展「A Story Of Creating This World」へ。
こちらのスペースは、週替りで学生達が自分の作品を展示できる場所とのこと。「A Story Of Creating This World」は明日(2025年11月14日)まで。
ネガティブを哲学に変える創作姿勢
ミーサさんは日常生活で感じた教訓や出来事をもとに、コンセプトを導き出しています。
「嫌なことが続いていた時期に、“全部をネガティブに捉えるのではなく、自分なりの哲学に変えて描こう”と思った」と話します。
そうして生まれたのが「大嘘つきの絵」シリーズ。個人的な問題から、社会的な問題まで現代社会に潜む“嘘”を、ユーモラスでありながら鋭い視点で描き出しました。
■ 油絵とアクリル、そして家族との共作
制作では油絵とアクリルガッシュを重ねる独自技法を用い、ラメ入りの「パールマゼンタ」や「パールターコイズ」などメタリックな色彩で幻想的な世界を演出。
さらに、作品を飾る壁面の布部分はお母様とともに縫い上げたという温かいエピソードも。
美術科の高校を卒業後、現在も大学で芸術を学び続けているミーサさん。
父方の家系はデザイナーや工芸家、仏像画家などを輩出する芸術一家ですが、本人は高校を卒業するまでそのことを知らなかったといいます。
「祖父の家に行ったら、壁一面に筆がかかっていて“仏像画家なんだよ”と聞いて驚きました」と振り返ります。
学年展「交差展・何者、何処へ__」
続いて、美術表現領域2年生による展示プロジェクト「交差展・何者、何処へ__」を観に屋外ギャラリースペースへ。こちらは2025年11月30日(日)まで開催中です。
本展は、名古屋造形大学美術表現領域2年生の有志学生たちによる作品展で、 作家一人ひとりの表現の探求や、アイデンティティ、「何者」であるか、そして未来の「何処へ」向かうのかという問いを探求し、作品を通して表現するといった内容となっています。
■ 歴史と現実、“嘘”と“真実”が共存する世界を描く
「交差展・何者、何処へ__」にもミーサさんの大型作品が展示されています。
「この世は二極が共存している」というテーマを軸に制作された作品です。
「今のわたし(たち)は、長い歴史上に立っている。その歴史には未だ解明されていないことも多く、古代の人々が信じていた“真実”が、今では“大嘘”と言われることもある。もしかしたら、今の私たちが“真実”と思っていることも、未来では“大嘘”になっているかもしれない」と語るミーサさん。
その言葉の通り、作品は過去と現在、真実と虚構、信念と疑念といった両極のテーマを、鮮やかに共存させています。
名古屋造形大学ならではの自由で実験的な展示空間は、アートを学ぶ学生たちの“いま”を感じられる場所。
感性を刺激するひとときを、ぜひ体験してみてください。
展示詳細
■個展「Miisa SOLO EXHIBITION Vol.A Story Of Creating This World」
開催期間:2025年11月11日(火)〜11月14日(金)
開館時間:11:00〜21:00
会場:大学内ギャラリー「BOX13」
■学年展示「交差展・何者、何処へ_」
開催期間:2025年11月12日(水)〜11月30日(日)
※11月15日(土)、11月16日(日)は休廊
開館時間:平日11:00〜18:00 / 土日祝13:00〜18:00
会場:名古屋造形大学 屋外ギャラリースペース
住所:名古屋市北区名城2丁目4-1
アクセス:地下鉄名城線「名城公園」駅直上(2番出口)
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