【名古屋市北区】銭湯がライブハウスに!?報徳湯の“風呂フェス”『Happy BATH Day! vol.5』レポ
■夏の銭湯がライブ会場に!「Happy BATH Day! vol.5」、報徳湯で開催
2025年7月21日(月・祝)、名古屋市北区の銭湯・報徳湯にて、今年で5回目を迎える“風呂フェス”『Happy “BATH”Day! vol.5』が開催されました。14:00から20:00まで、浴槽や洗い場がステージや観客席に変身。入場無料(投げ銭制)で、番台ではビールやジュース、駄菓子の販売、風呂フェスグッズも登場し、大勢の観客で賑わいました。※当日は浴槽にお湯は入っておらず、“音浴”体験ができました!
“風呂フェス”はどうして始まった?

左からzukikoさん、報徳湯の女将さんのみっちさん、フォトグラファーのさつきさん、グラフィックデザイナーの渡部航介さん
主催者であり自身もミュージシャンでもあるzukikoさんにお話しを伺いました。
zukikoさんはかつて南区の銭湯「七福湯」で番台のアルバイトをしていたことがあり、それがイベント開催のきっかけとなったとのこと。
「バイト先の銭湯でもイベントを開催していて『音楽やってるならウチでもやらない?』と声をかけてもらったのが始まりです。最初は小規模でしたが、いい流れで今に至ります」
また、出演者は応募制ではなく、主に名古屋・岐阜・三重など地元の音楽仲間に直接声をかけており、今回は東京・大阪・京都からも1組ずつ参加があり、愛知県外へも活動の輪を広げていきたいと語ります。

※画像提供:報徳湯様
ポスターのデザインなどを手掛けたのは、グラフィックデザイナーの渡部航介さん。ライブ時のカメラマンを務めたのはさつきさん。スポンサーは「名古屋芸術大学」でした。
銭湯に服のまま入る非日常感にドキドキ!
筆者は夕方頃から参戦。以前、取材したこともある(取材後湯にも浸かり)「報徳湯」に缶ビール片手に服のまま入るのは、なんだか不思議な感じ♪
今回は8組のアーティストが参加。「海(カイ)」さんと「蜂と瓜」さんのライブを聴くことができました。
参加アーティストはこちら↓
●OSAGRAPH×Taquemoto×Mickey
@osagraph
@taquemoto808
@funkysaxophone
●zukiko”HBD”band
@zkppppp
@maki_omori
@guitarkusakari
@gtryusei
●海(カイ)
シタール奏者「海(カイ)」とユニット「蜂と瓜」が登場
演奏は男湯と女湯、交互で行われました。浴槽の中で座って聴く人、縁に腰掛ける人、洗い場の席に座る人(うっかりすると蛇口からお湯が出ます(笑))など、会場は熱気に包まれていました。
ちょうど最後の組から3番前の方の演奏を聴くことができました。
まずは、北インド古典シタール奏者・海(カイ)による演奏。海はあらゆる楽器に精通し、海洋ゴミ楽器集団「ゴミンゾク」の一員としても知られ、葉加瀬太郎さんらとの共演歴もある音楽家。現在はAmit Roy氏に師事しています。
銭湯で聴くシタールの響きは、天然のリバーブと相まって、まるでゆるやかな時の流れに包まれたようでした。そこへタブラのリズムが入ってくると、思わず身体が踊り出しそうに!そして、口琴奏者・ハチスヒロミとドラマー・織本卓によるユニット「蜂と瓜」は、口琴の原始的倍音フレーズとドラムのビートが融合したトランスサウンドで、まるで「報徳湯」がクラブ空間に変貌したかのような熱気と盛り上がりを見せました。最高にアガるひと時でした!
大盛上がりの「Happy”BATH”Day 」@報徳湯でした!ぜひ、また来年「報徳湯」で“風呂フェス”を体感してみてほしいです。
今後も「Happy”BATH”Day 」は、各地の銭湯でライブを開催していきたいとのこと。次回の開催情報などは公式Instagramでチェックしてみてください。
「報徳湯」はこちら↓