【名古屋市北区】夏休みは親子で平和を考える展覧会へ!「名古屋造形大学」で『遠い空のアレッポ』開催中。戦場カメラマン・渡部陽一さんの特別講演会も♪
名古屋市北区にある「名古屋造形大学」のメインギャラリーで、2025年7月21日(月・祝)から「遠い空のアレッポ」展がスタートしました。会期は8月3日(日)まで。展示は入場無料・予約不要で、誰でも気軽に足を運べます。
この展示は、2026年に公開予定のアニメーション映画『ドゥーニャとアレッポのお姫様』をきっかけに、シリアの文化や歴史、そして難民となった少女の旅路を造形大生たちが独自に調査・解釈し、わかりやすく表現したもの。戦争や難民といった重いテーマを、子どもにも大人にも届くかたちで伝えることを目指しています。

代表として取材に応じてくれた学生の皆さん。左から、新井希彩さん(映像文学領域3年)、瀬口凜さん(情報表現領域3年)、熊崎圭さん(空間作法領域2年)
この企画、なんと大学生たちが中心になって企画・構想・特別講師への出演依頼・制作までを行った完全自主プロジェクト。各分野で学ぶ1年生~4年生たちが、忙しい課題やアルバイトの合間を縫って、シリアや中東の文化、紛争、難民問題を真剣に学びながら創り上げたそうです。取材で話を聞いてみると、皆さん「手探りで始まった企画でバタバタだったけど、こうやって形になって楽しい!」とキラキラした笑顔で話してくれました。歴史やファッション、食についてなどあらゆる面からシリアの文化がわかる展示となっています。
シリアに関するクイズや映画にちなんだゲームも
実際に体を動かして遊ぶゲームコーナーもありました。「ギリギリをねらえ!限界トランクゲーム」は、劇中で主人公ドゥーニャのおばあちゃん・ムネがアレッポから避難する際にトランクがパンパンになってしまった、というエピソードから考案されたゲーム。制限時間1分半の間にどれだけトランクに荷物を詰められるかを競います。荷物の合計点が200pt以上だったらクリア!パッキング上手さんは腕の見せどころです。

撮影:Satoko Okuma様
筆者も挑戦してみました!サイズが大きいものは高ポイントとなっています。とりあえずカンパンの缶を慌てて詰めていきます。1分半、意外と短い……!記録は213ptでした!現在(2025年7月22日時点)で、280ptが最高得点だそうですよ。ぜひ親子でチャレンジしてみてください♪
なかでもドゥーニャのおうちを再現したというVR映像は必見!思わず手探りで歩きだしてしまいそうになります(危ないので注意)。
子どもにも大人にも伝わりやすい表現で、命や希望、文化について考えるきっかけを与えてくれます。「遠い国のこと」と思っていたシリアの出来事が、ぐっと身近に感じられるような展示でした。
戦場カメラマン・渡部陽一さんの講義も! 関連イベントにも注目

※画像提供:名古屋造形大学様
7月26日(土)には、同大学で特別イベントも開催!日本未公開の『ドゥーニャとアレッポのお姫様』の上映や、対話プロジェクト、戦場カメラマン・渡部陽一さんの特別講演会も予定されています(要予約・入場無料)。特に対話プロジェクトは、小学校中学年〜高校生を対象に、映画の感想や気づきを語り合う貴重な機会となっています。
予約はこちらから。
■展示情報
会期:2025年7月21日(月・祝)~8月3日(日)
※26日(土)
時間:平日13:00〜18:00/土日祝10:00〜17:00
会場:名古屋造形大学 メインギャラリー
入場料:無料(予約不要)
■2025年7月26日(土)関連イベント
第一部:映画上映会(13:00~)
2025年度企画展/遠い空のアレッポ(展覧会、映画上映+講演会)
12:50 開場
13:00~14:30「ドゥーニャとアレッポのお姫様」
14:45~15:15 対話プロジェクト(小学校中学年~高校生を対象)
入場無料・要予約(予約はこちらから)
シリアの文化や風土、そして現実を約70分で学ぶことができます。
鑑賞後には、子ども同士で感想を話し合う対話プロジェクトも開催します。
第二部:特別講演会(15:30~17:00)
『世界からのメッセージ~希望ある明日のために~』戦場カメラマン・渡部陽一
15:00 開場(自由席)
入場無料・要予約(予約はこちらから)
地域の人たちに向けた情報発信や、子どもたちへのアプローチにはまだまだ試行錯誤の段階とのこと。それでも「この展示をきっかけに、少しでも多くの人に世界の現実や希望を知ってほしい」という学生たちのまっすぐな気持ちは、きっと来場者の心に届くはずです。「展示は初めて」「調査は苦手」と話す学生たちが、自ら学び、動き、形にしたこの展覧会。夏休みのお出かけ先としてもおすすめです。名古屋造形大学のメインギャラリーで、あなたも『遠い空のアレッポ』に想いを馳せてみませんか?
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